冷静と情熱の吉備路マラソン 2003

 7時半過ぎ、吉備路マラソンに出発。幸い昨日までの雨も止み、 それほど寒くはありません。衣装をどうするか迷いましたが、結局 長袖シャツを着た上にグレーのジョギング・セットにしました。

 9時半スタート。参加者は1900人ぐらいでしょうか。走り始めて間 もなく、吉備国分寺の五重塔の下を走り抜けます。この辺りは、五 重塔を背景にランナーを撮ろうとアマチュア・カメラマンが三脚をた ててずらーっと並んでいます。足の調子も良く、5kmは28分で通 過。後半のスタミネ切れを考えれば、私にしてはとばしすぎです。 毎回、悪い癖が直らず、毎回、同じ後悔をしています。

 あれ、今年からコースの一部が変更になるとは聞いていました が、なんと峠越えが加わっているではありませんか! おいおい、 これまでの平坦なコースとは大違いじゃあないの! おまけに、昨 年までは平気で県道をわたらせてくれたのに、交通規制の問題か らか、何カ所かで畑の横に下りて道の下をくぐる隧道を走らされま した。これはきついぞ。

 10kmが56分と充分すぎるタイム。もう少しゆっくりでいいなと、ス ピードを落とし、20kmの通過は1時間55分と去年より4分遅いタイ ムでした。吉備津神社を過ぎた辺りで昨年は安倍川餅を配ってく れていたのに、今年はありません。通過が遅かったので、もうなく なってしまったのかな?

 25kmの関門は余裕で通過して、さて、昨年はこの辺りからがっく りとスピードが落ちたのでした。今年も足が・・・、足が・・・。それで も必死に何とか5km35分ぐらいのペースを保って30kmが3時間2分 と、この時点で昨年の30km通過タイムに追いつきました。

 辛いので、同じぐらいのスピードの人を捜してよろよろと付いてい こうとします。ところが、余裕がありそうだしこの人について行けれ ば良いかなと、適当な人を見つけて付いていこうとしたのに、肝心 のその人が歩き始めてしまったりします。おいおい、走ってくれな いと、こちらが困るよ、折角あてにしていたのに・・・(泣)。

 足守川の堤防に出ると、例年のごとく急に向い風が強くなりま す。
 この辺りの道沿いには毎年、収容車が止まっており、何人かが 載りこんでいます。甘い誘惑! 見てはいけない!と慌てて視線 をそらせます。自慢じゃありませんが、これまで5kmの大会からフ ルマラソンまで44回の大会に参加して途中棄権は1回もありませ ん。(ただし、制限時間オーバーは3回あります。)それにしても、隧 道に下りる急斜面は膝にこたえるし、また上るのも辛いなあ。

  時々立ち止まっては足のストレッチをします。もう歩いてしまおう かなとも考えますが、歩いてもどうせ同じ距離を帰らなくてはなら ないんだし、それなら走った方が早く休めるぞと自分を鼓舞しま す。
 恐怖の35km関門を制限の13分前に通過します。
 今年もボランティア・エイドでおにぎりを一つもらいました。昨年 はもう立ち止まって食べましたが、今年は歩きながら食べました。 気力的には今年の方が未だ残っていた感じかな。しかし、熱いお 茶も欲しいよぉ。

 残り5km地点で3時間55分、今の足の痛みでは1km6分半はまず 不可能ですから、これで秘かな目標の4時間半はほぼ絶望的にな りました。
 結局、残りは1km7分余りずつかかり、ゴールは4時間31分、自 己記録をなんとか2分更新しました。
 コースが厳しくなって記録を伸ばしましたから、自分では、まあい いっか、というところでした。



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