雪の美咲町星の里マラソン 2007

1.着いたら、雪! 

美咲町星の里マラソンという、きれいな名前の大会に参加です。 
春だ!と思って出かけたら、山の中の会場では、なんと、雪が舞っ ていました。 
おまけに風が容赦なく吹きつけています。ひぇー、寒い。 
しまった、まさかこんな天候になるとは思わなかったので、冬用の タイツを持ってき ていないぞ。 

雪と風の中で受付を済ませましたが、モチベーションがみるみる 下がります。 
こんな雪と風の中を走るのぉ〜・・・?。 
着替え用の大きなテントが張られていましたが、そのテントの幕も 風であおられて います。 
寒いよう。 
四万十川大会でもらったロングTシャツを持ってきていたので、ラ ンシャツの上に重 ね着をしました。まだ寒いぞ。  

ハーフの参加者は220人ぐらいでした。 
寒いので足踏みをしながらスタートを待ちます。 
なかにはランパン、ランシャツの人もいました。見ているだけで寒く なってきます。 
こぢんまりとしていますが、ICチップ装着で、陸連公認コースとの ことでした。 
晴れていれば、気持ちのよい大会なんだろうな。 

要項にはゴールの制限時間が書いてないのですが、14.4キロ関 門が1時間半とい うことでした。 
キロ5分半の設定にして、2時間足らずで帰ってこれれば良いか な、と、モチベーシ ョンが下がったままのスタートです。 

2.さあ、スタート!〜前半 

あれ、この雪のなかでみんな速いなあ。 
しかし、あまりゆっくりだと身体が暖まりません(悲)。 
最後尾に近いところを黙々と走ります。 
こんな寒い日ですが、沿道には応援のおばあさんや子ども達が 紙の旗を振ってく れています。 
応援、ありがとうございます。 

さて、コースの紹介です。少し変わっていてT字型のコースです。 
T字が交叉するところがスタート地点で、まず横の方へ5km行って 引き返し、スター ト地点を通り過ぎてそのまま反対側まで行きま す。 
第二折り返しで戻ってきて、スタート地点から今度は直角へ往復し ます。 
都合3回の折り返し点があることになります。 

5kmで第一折り返しです。 
すれ違いながら私の後ろを数えてみると、たった25人しかいませ んでした。 

5分あとにスタートした10kmの部のランナーが次々に私を抜いて いきます。速い! 
今日のゲスト・ランナーは天満屋女子陸上部で、10kmの部に2名 が来ていましたが 無名の人でした(私が知らないだけ?)。 
今日は名古屋国際女子マラソンがありますから、武富監督をはじ め、主力選手は 名古屋へ行っているのでしょう。 
あの2名は、練習がてらに走って来なさい、とでも言われたのでし ょうか。 
しかし、速い。さすがに実業団選手のフォームはきれいなもので す。   
  
 この大会のゼッケン番号は年齢順になっています。 
若手は6000番台、40歳代が7000番台、50歳代が8000番台、60歳 以上が9000番 台、といった具合です。 
8000番台のなかも年齢順になっていて、当然ながら私は8000番 台の一番最後の 番号でした。 
ですから、抜いたり、抜かれたりしたのが、自分より年上か年下か が一目で分かり ます。 
9000番台の人に抜かれると、やはり情けない、といった気持ちで す。 

3.後半は 

この大会のコースは、山の中の大会にしては高低差は40mぐらい の坂が数カ所あ るだけです。 
岡山や小豆島の他の大会のように、100mぐらいの上り下りが続 いたりとか、行き に300m上って帰りに300m下ります、なんてこと はありません。 
  
15km過ぎぐらいで60年輩の方が追いついてきました。 
私のTシャツを見て、お、四万十だね、と声をかけてきました(背中 に四万十のロゴ が入っているのです。ただ、字体がずいぶん崩し てありますから、実際に四万十川 の大会に出た人でないと判らな いでしょう)。 
はい、いやあ、今日はきついですわ、と答えます。 
その方は、何故今までこんなに後ろの方にいたのだろうと訝しくな るぐらいにしっか りとした足取りで、前後にいた人たちをすたすた とごぼう抜きにして、行ってしまい ました。 
あれは100kmウルトラ・ランナーの走りだな、と思わせるものでし た。  

第三折り返しです。あとは4kmぐらいしかありません。 
ところが、Uターンしたとたんに激しい向かい風です。 
え、なんで私が曲がると、風も反対に吹くようになるんや? 

またすれ違いながら私の後ろの人数を数えます。 
50数人に増えていました。 
前半に抑えて、後半に抜く方が気持ちは良いなあ、走るのも楽だ しぃ、と不埒なこ とを考えます。 

和太鼓がどんどんと鳴る音が聞こえてきて、最後の上り坂にさし かかります。 
鼻水がじゅるじゅるです。ハンカチを持って走っていましたから、そ れで鼻水を拭き ながら走ります。 

ふらふらと走り込んで、タイムは1時間55分あまり、ま、この雪と風 の中でよく健闘 したわい、と言うのが自己評価でした。  

4.走り終えて 

ばたばたと風になるテントで乾いた衣服に着替えて、やっと人心 地がつきます。 
この大会ではうどんと黄ニラ雑炊の無料券が付いていました。 
冷え切った身体に雑炊の温かさがしみました。 

さて帰ろうと、延々と山から下りてきて平野部に出てくると、さっき までの雪が嘘の ような、ぽかぽかとした春の陽気です。 

帰宅すると妻曰わく、 
今日は暖かいよいお天気だったから、気持ちよく走れたでしょ う? 

・・・ん?  



トップへ
戻る
前へ
次へ