登り坂の英田F1ロードレース・2006

 1.スタートまで 

 英田F1ロードレースに参加するのは2回目です。 
 F1のサーキットを走れるというのが謳い文句の大会です。山の 中にありますから 平野部よりも温度は低く、数日前までは雪模様 の天気予報も出ていました。心配し ていたのですが、幸い穏やか な天気でした。 

 高速道路を使えば家からは1時間半ぐらいで着きます。 
 山里の道を延々と走った後、F1コース場に向かう取り付け道路 に入りますが、こ こがすごい上り坂です。 
 ここを走るんだよなあ、と覚悟を決めます。 

 この大会は4.2kmのミニ・マラソンの部からハーフ・マラソンまで あります。ハーフ の部の出場者は300人ぐらいでした。 
 それほど寒くないので、服装はタンクトップの上にロングTシャツ としました。下は タイツの上にジョギングパンツの重ね着です。手 袋はマラソン用の上に軍手をはめ て、2重です。暑くなってきたら 軍手を脱ぎます。私は冷え症なのです(笑)。 

 無料の甘酒と豚汁を飲んでからスタート地点に並びます。F1の サーキット内、メ インスタンド前からスタートします。 

 地元のTV会社が後援しており、取材に来ています。仮装ランナ ーはほとんどい ないのですが、少し太めのレイザーラモンHGが いました。目立ちますからTVの取 材を受けていて、しきりに「フォ ーッ」とポーズを決めています。 
 私はあまり地元のTVに映ってはまずいので(?)、できるだけカ メラを避けるよう にしていました。 

2.行きは 
  
 10時にスタート。初めにサーキット場を2周します。 
 初めてのときはF1のコースは平らなのかと思っていましたが、結 構上り下りがあ ります。ヘアピンカーブもありますから変化には富 んでいます。 

 最初の1kmの表示を発見。5分40秒と、押さえ気味のわりには良 いペースです。 
 しかし、後ろを見ると私のあとには20人ぐらいしかいません。み んな早いなあ。 

 ハーフの制限時間は2時間20分です。 
 3年前に走ったときのゴールタイムは2時間5分でした。私の脚力 ではこのコース で2時間はとても切れそうにありませんから、今年 の目標も同じです。ま、歳もとっ たことだし、こんなところでしょう。 
 目論見としては、行きに1時間、帰りはきつい上りがありますから 1時間5分という ものです。 

 5km地点通過は28分と大体予定通りです。 
 サーキットを2周してからレーシングカー搬入用のトンネルを抜け てサーキット場 の出口に向かいます。 
 このあたりで、あとからスタートしてコースを1周してきた10kmコ ースの先頭グルー プが取り付け道路にとび出してきました。さす がにすごい速さです。思わず、早えぇ とつぶやいてしまいます。 

 取り付け道路ですが約2kmの間に150m下ります。これはかなり の勾配です。帰り はここを上るんだよなあ。 
 このあたりはかなり強い向かい風です。道の両側にずらっと立て られた大会の旗 がばたばたと鳴っています。 
 下りだからまだ良かったようなものの、帰りの上りで向かい風だ けは勘弁してほ しいぞ。 

 取り付け道路を下りきると山里の中の道を走ります。日本の原 風景のような、の どかな光景です。 
 風がけっこう舞っています。それでもぽつんぽつんと道の両側の 民家が建ってい る前では、お年寄りが声援してくれます。寒い中 をありがとうございます。 

 このあたりから60歳台と思われる方と前後して走りました。 
 小柄ですが、リズムを崩すこともなくしっかりした足取りです。か なり走りなれてい る方のようです。これは助けてもらおうと、5mほ ど後につかしてもらいました。 
 中だるみしそうになるところを、おかげで頑張って走れました。 
 10km地点通過は55分で、ここもまず予定通りです。  

3.帰りは 

 その先をしばらく行って中間点のはずなのですが、表示を見落と してしまいまし た。 
 もう少し行って、トンネルを抜けたところの11.5kmで折り返しで す。時間は1時間3 分。残り10kmを57分で走れれば2時間切りな のですが、なにしろあの上りがあるか らなあ。 

 折り返して、私より遅いランナーとすれ違っていきます。 
 くだんの少し太めのレーザー・ラモンはずいぶんと遅いぞ。ラス ト・ランナーかと思 うほどでしたが、その後ろにももう10人ぐらいい ました。  

 帰りになると、応援のお年寄りが「来年もまたいらっしゃい」と声 をかけてくれまし た。うれしいものです。 

 さあ、いよいよ取り付け道路の上りに入りました。 
 この日に備えて、一応ジムのトレッドミルでは2〜3kmの距離を 6%の傾斜で走っ ていました。その甲斐があってか、歩くこともなく なんとか走って上れます。 
 その代わりスピードは1km7〜8分に落ちていたでしょう。でも、ま あ私にとっては 歩かなければ上出来です。 

 ここまで引っ張ってもらった60歳代の方は上りになってもスピー ドが変わりませ ん。とてもついていけなくなりました。ああ、もうあ んなところまで行っちゃったよ。 

 坂を少し上がったところの15km地点は関門にもなっており制限 は1時間35分で すが、これは1時間24分で難なくクリアです。 
 ここから上りも入れての残り6kmを36分はちょっときつい。もしか すればいけるか なと思っていた2時間切りは、かなり苦しくなって きました。 
 のぼり坂の途中で、まずい、TVカメラがこちらを向いて撮影して います。映ってし まったかな? 

 サーキット場に戻ってきました。 
 まずメインスタンド前を走りますが、ここは一番応援の多いところ なので、皆かな り頑張って走っています。 
 さらにここから1周しますが、メインスタンドの前をすぎると、皆ス ピードが落ちる ようです。幸い私は元気が少し戻ってきて、ここか ら10人あまりを抜いたでしょう か。 

 20km地点で1時間55分。 
 あと1.1kmです。スピードアップを図りたいところですが、残念なこ とにもういっぱい いっぱいです。 

 ゴール! 時間は2時間1分でした。3年前のこのコースでの自己 記録を4分縮め ましたから、自分では、まずよくやった、というとこ ろでした。 

 本日の招待者は松野明美で、アナウンサーと一緒に抽選会をし ていました。独 特の早口の感高い声が休みなく場内に響いてい ました。景品のiPODは当たらなか ったなあ。 
 暖かいうどんを食べて帰途につきました。 
 帰途、先刻走った取り付け道路を下っていくと、軽トラックが道端 に止まり、ばた ばたと鳴っていた沢山の大会の旗を回収していま した。係りの方々、お世話になり ました。ありがとうございました。 
 



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