丸亀ハーフマラソン 2005

1. スタートあたり

 丸亀ハーフ・マラソンにやってきました。陸連公認コースの大会 で、招待選手には小鳥田貴子選手もおり、またオリンピック・金メ ダリストの野口みずき選手が一般参加するというので話題を呼ん でいます。出場予定だった福士加代子選手は体調不良とかで、会 場には来ていましたが走らないそうでした。
 風も穏やかで、絶好のマラソン日和です。 思ったよりも暖かく、 ホノルル・マラソンのロゴが入ったロングTシャツに、ジョギング・パ ンツにしました。
 ハーフ・マラソンの参加者は1900人ぐらいです。スタートはゼッケ ン番号順に並んで行いますが、今年からは各自がスタートライン を越えてからのネット・タイムが計測されるようになりました。ホノ ルル・マラソンと一緒で、参加人数の多い大会では、これは公平 でよいなあ。
 招待選手と登録選手のスタートが11時、一般選手のスタートが その5分後です。
 県立競技場の立派なトラックを回ってから一般道へ出て行きま す。
 出口のところで、リオのカーニバル・スタイルの黒人女性が2名、 鳴り物に合わせて踊りながら応援してくれました。皆(男性は)、大 喜び(笑)。

2. 5kmあたりまで

 この大会には苦い思い出があります。
 数年前に初めて参加したときのことです、制限時間を越えてしま い、やっと競技場に戻ってきました。すると、入り口の係員に「あん たが最後かな?」と訊ねられてしまいました。「いや、まだ後ろにい るよ」と言ってよろよろと競技場に入ったのでした。
 
 さて、本日の制限時間は2時間20分ですが、1km5分30秒ぐらい で最後までいければいいだろう、と考えます。するとゴールタイム は1時間55分から56分ぐらいになる計算です。

 若い女性と、それに伴走する中年男性のペアが、1km5分20秒ぐ らいのちょうどよいペースで走っています。最初の5kmほどは数メ ートル後ろを走らせてもらいました。
 丸亀城の近くを走り抜けます。以前のコースはお堀に沿って何 度も曲がるようなコースでしたが、陸連公認コースになって少し変 わりました。
 件のペアは、やがて男性のほうがペースダウンしてしまい、丸亀 駅前の角で抜きました。
 このあたりで、高校生でしょうか、和太鼓を並べて勇壮な応援を してくれています。うむ、元気が出るぞお。

3. 折り返しあたりまで

 6kmを過ぎたあたりで、復路を早くも広報車が「まもなく先頭選手 が通過します」と通り過ぎます。続いて、公認大会らしく、距離計測 の自転車が3台、距離計測の車が1台走ってきました。つづいて最 終走路確認のパトカーが来て、審判車が来て、先導の白バイが来 て、それからトップ選手が来ました。
 女子トップは小鳥田貴子選手でした。
 あれ、野口みずき選手が来ないな、と思っていたら、かなり経っ てからTV中継車とともに現れました。よく考えたら、一般参加だっ たので5分遅れのスタートをしていたのでした。伴走の人となにや ら言葉を交わしながら、余裕で走っていました。それでゴールタイ ムは1時間13分だって。なんと早い!

 中間地点で57分と、まずまずのペースです。
 この大会のコースは県道ですが、丸亀駅前、宇多津駅前を通 り、坂出市へ続く片側2車線の幹線道路です。ですから、沿道の応 援は途切れる事がありません。これはモチベーションの持続には おおいに役立ちます。

 折り返しに来ました。すれ違う人の数を見ると、前から3分の2ぐ らいの位置のようです。
 マツケンサンバのきんきら和服の人や、ギター侍の格好の人(は りぼてのギターが大きくて走りにくそうでした)とすれ違います。
 しかし、今回の仮装ランナーで一番感心したのは、ただのサラリ ーマンでした。
 もう全くの普通のサラリーマン姿なのです。リクルート・スーツに ゼッケンを付け、ワイシャツにネクタイもちゃんと締めています。さ すがに靴はランニング・シューズでしたが、片手にはビジネス・バ ッグまで持っています。ですから片手は振れません。大したもので す。通勤の電車に遅れそうになって走っているという感じです。し かも、早いのです。抜かされた人は皆、あれ?という顔をしていま した。
 あとで聞いた話ですが、片手にはビジネス・バッグ、もう片方の 手で携帯電話をかけながら競技場に戻ってきたそうです。すごい (私は折り返し地点で抜かれたままでした)。

4.15kmあたりまで

 前を走っていた人と、沿道の知り合いらしい応援の人のやりと り。「お〜い、もう走るの止めて珈琲でも飲みに行こうや」「そうは いかんわいっ」、思わず笑ってしまいます。

 ちょっと疲れてきたので、先日TVで見た大南博美選手の走り方 を真似してみます(笑)。
 走るリズムに合わせて少し体をひねるようにして、ついでに顔も 少し左右に振るのです。自分ではフォームを真似しているつもりで すが、他人が見たら全く違うのでしょうが・・・。気のせいか、体に 勢いが少し戻ったような気がします。

 和太鼓のところに帰ってきましたが、高校生諸君は叩くのを休ん でいます。おいおい、太鼓を叩いてくれよ。
 その願いが通じたのか、ちょうど前を過ぎるころから、せーの、と いう掛け声とともにふたたび叩き始めてくれました。よっしゃ。

4. ゴールまで

 残り5kmになってからも、今日はあまりペース・ダウンをしないで 全くのイーブン・ペースで走れていました。
 このあたりまで來ると、余力を残してしっかりと走っている人と、 もうよれよれで走っている人と、明らかに分かれてきます。抜く方 が多くなってきました。
 ところが、さっさっさっというペースで走ってきた普通のTシャツ姿 のおじさんに抜かれてしまいました。これはいかん、ということで少 しペースアップして追いかけます。ついでに抜き返しました。よっし ゃ。

 競技場への道に入り、残り1km。
 競技場に入りトラックを1周走ります。そこで、例の普通のTシャ ツ姿のおじさんにまた抜かれてしまいました。これはいかん、とい うことで猛然と(?)ラスト・スパート。おじさんを抜き返して、ついで に4〜5人をごぼう抜きにして、最後の1kmを5分12秒という、今日 で一番早いラップで走りきりました。自画自賛で、お見事!
 前半よりも後半の方が、わずかですが、早いぐらいの所要時間 で、目標としていたタイムも無事にクリアして、この大会のベストで した。よっしゃ。
 
 ゴール後は、今日は大会役員をしていたという現地の知人と食 事に行きました。
 この店は出汁が美味しいんですよという鴨鍋を食べ、今日は車 をおいてJRで出かけましたから、ビールをぐびぐびと飲み、ほろ酔 い加減で帰ってきました。満足満足。



トップへ
戻る
前へ
次へ