霧雨の台北マラソン2018


2回目の台北マラソン大会でハーフ・マラソンを走ってきました。
(ホノルル・マラソンを除いては、海外マラソンは観光のついでな ので、いつもハーフマラソンなのです 笑)
今回も前夜は士林夜市に出かけ、大人混みのなかで小籠包や水 餃子を堪能してきました。

さて、スタート地点は台湾市政府庁舎前。
すぐ近くには街のシンボルである101タワーが建っています。
竹をイメージしたという400メートル近い独特の形のタワーは街の いたるところからも遠望できます。
今回もホテルは会場から徒歩10分足らずのところだったので、あ ずける荷物もなく、最後のトイレを済ませて部屋をでました。これ はとても楽。

7時にスタートです。
30分前にスタートしたフルは8000人ぐらいということでしたが、ハー フは2万人近いとのこと。制限時間は3時間でした。

霧雨が降っているあいにくの天気で、気温も13度ぐらいとちょっと 肌寒いぐらい。
で、ロングTシャツの上に柴又100kの半袖Tシャツを重ね着してみ ました。
背中に青海波のような模様と「柴又100K」の大きな文字。いかに も日本風のデザインのシャツなのです。
実は、先日の神戸マラソンや大阪マラソンのときに、「台湾」の文 字の入ったシャツを着ている人が少なからずいて、こういうのも好 いなあと思っていたのです。

コースは台北の街をほぼ長方形に1周するという、とても判りやす いもの。
まずは、まっすぐに伸びた新義路を西へ進みます。
GPS腕時計の振動でラップを見ると、1km6分30秒ぐらいの速さで す。
先日からののんびりフル・マラソンに味をしめてしまい、もっと頑張 って速く走ろうという気持ちは希薄になっています(苦笑)。
人間、楽な味を知ってしまうと、もういけませんなあ。

台湾総督府や中正紀念堂がある5km地点で右に曲がり、南山南 路から北路を北へ向かいます。
身体が温まって暑くなってきました。
そこでコースの傍らに寄り、ロングTシャツを脱ごうとしました。
ゼッケンはその上に重ね着している半袖シャツに付けていますか ら、まずはそれを脱いで、それからロングTシャツを脱ごうとしま す。
しかし、雨に濡れたシャツはへばりついていてなかなか脱げませ ん。
無理矢理シャツをひっぱって脱いだものだから、ゼッケンが破れて 外れてしまいました。ありゃあ。
安全ピンを外して一からゼッケンを付けなおします。こんなところ で自分はなにをしているんだ、トホホ。

気を取り直して、さあ、走るぞ。
小高い山の中腹に建つ特徴的な圓山大飯店の手前を東へ曲が る地点が10kmでした。
そこからは大きな基驩ヘに沿って東へ向かいます。

30分前にスタートしたフル・マラソンの人たちとはところどころで一 緒になります。
もうごちゃごちゃで、誰が早いのか誰が遅いのか、判らない状態 です。

この大会では仮装ランナーはまったく見ませんでした。みんなまじ めに走っています。台湾の人たちの性格の表れなのでしょうか。
沿道の応援は少ないものでした。音楽演奏や踊りといったパフォ ーマンス的なものもほとんどありません。
ミッキーマウスの衣装の10人ほどの応援団がいましたが、よく見 るとかなりのご年配の方たちでした。
そうか、日本の都市マラソンのようなお祭り気分は台湾ではない のだなあ。
台湾の人が日本のマラソン大会にあごがれて走りにやってくる気 持ちも分かるぞ。

エイドは2.5kmごとに水分、5kimごとにはバナナなどの食料も置い てあるという、万全のものでした。
クリームを挿んだウェハースが美味しかったですね。それにクッキ ーのようなものもいただきました。

15kmあたりで河の流れが南に方角を変え、それに沿ってコースも 南へ向かいます。
1kmごとのラップはおおよそ6分30秒を維持していましたが、ゼッケ ンを付けなおしたり、あちらこちらで止まっては写真を撮ったりとい うロス・タイムもかなりあり、完走時間はほとんど考えなくなってい ました。
ま、関門に引っかからなければ良しとするか。

河を渡る大きな橋を渡ります。かなり高さのある橋の上はさすが に風が強く、う〜ん、こりゃ寒い。
そのあとには1km以上続くトンネルの中に入ったりもしました。あ れ、こんなトンネルは2年前のコースにはなかったぞ。
長いトンネルを出ると、すぐ間近に101タワーが見えました。塔の 最上部のあたりは霧が流れていて、まるで雲に隠れているようで した。

そのまま2時間25分でゴール。
まあ、今回はこんなものでしょう。もうすっかりお気楽ジョガーにな ってしまったなあ(苦笑)。
完走メダルを首にかけてもらい、バスタオルを肩に被せてもらいま す。

そのままホテルの部屋へ戻り、熱めのお風呂に入りました。
部屋は13階で、市政府庁舎側でしたから眼下をフル・マラソンのラ ンナーが未だ走っているのが見えます。
ゆっくりとビールを飲みました。

今回はマラソンの他には、故宮博物院を見学し、かっての植民地 時代に最初に外国へ開港したという淡水にも行ってみました。
霧雨が続く毎日でスケッチはほとんどできなかったのですが、最 終日は幸い雨が止みました。
そこで崋山1914文創園区や四四南村へでかけ、ノスタルジックな 建物を描いてきました。
好い旅でした。



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