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起きたときにはかなり降っていた雨も、スタート時にはほぼ止んで
くれました。
よかった!
ということで、正木山トレイルランを走って(歩いて?)来ました。
この大会は、名前の通り、人一人歩くのがやっとという山道をひた
すら正木山の頂上をめざして昇るトレイルです。
正木山の標高は500mぐらいですが、かなり急な上りです。
距離はショート・コースが15km、ロング・コースが26.1kmです。
で、ロング・コースに参加、制限時間は4時間20分。
果たして無事に戻ってこられるでしょうか。
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ロングのエントリーは250人余とのことでしたが、天候が危ぶまれ
たのでDNSの人もかなりいたようです。
スタートとゴールは小高い丘の上に立つサントピア岡山総社。
9時40分にスタートすると、800mぐらいは丘を駆け下ります。
スタート前の注意では、一昨年にはこの最初の急な下りで足を捻
挫してそこでリタイアした人がいたとのことでした。
丘を下って始めの5kmほどは一般道を走ります。
そしてそこからはいよいよ細い山道に入ります。ひたすら昇りま
す。
前日も降り続いた雨のせいで粘土状の上り坂の道はぬかるみ、
そのせいで足が滑ります。
蹴り足の踏ん張りがきかず、いつもより足の負担が多いように感
じます(涙)。
しかも、当然のことながら後の方なので、前の人が歩いた踏み跡
で細い道は泥だらけで、ぐちゃぐちゃ。
あ〜あ・・・。
やっと頂上に着いたかと思ったら、今度は下り。
この下りが怖い。どろどろぐちゃぐちゃの急斜面なので、油断する
と足が滑って尻餅をつきそうになります。
踏ん張るための太股への負担が大きいなあ。
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で、山を下り10km近くの大野エイドに着くころには、なんと私は最
後尾になってしまいました。
(この大会では、最後尾ランナーはボランティア・ランナーが一緒
に走ってくれるのです。山の中なので、そうしないと事故が起きた
ときに発見できないのでしょう。)
これはいかん、ということで休憩を短く切り上げてすぐに出発。未
だ3人のランナーが休んでいました。
これで後から4番目だぞ(笑)。
ちなみに10km地点通過は1時間35分でした。
ここからは今度は350mぐらいの木ノ山に上ります。
ここは7世紀頃の鬼ノ城という山城があったところです。
この上りはぬかるんではいないものの、かなりの急勾配。
先を見あげると気持ちがくじけるので、足先だけを見て一歩一歩
上ります。
当て頂上の展望台。
天気が良ければ瀬戸内海や、瀬戸大橋まで見えるそうですが、係
のおじさんには、今日はなにも見えないよ、また来てね、と言われ
てしまいました。
ここがほぼ中間地点。
エイドもあります。バナナ、それに小さな胡麻団子(黒あん入り)が
美味しかったですね。
汗のかきかたも尋常ではありませんから、もちろん梅干しもいただ
きます。
この調子で、あと半分。最後まで足が持つかなあ?
*
このあたりでは若いカップルや、山歩き用の靴で参加しているおじ
さん(泥道でも滑らないけれど、この靴、重いんだよ、と)と熾烈な
順位争いをしています。
なんとか最後尾にはなりたくないぞ、と(苦笑)。
木の山から下ったと思ったら、比較的整備された道で丘を超えて
再び大野エイドへ寄ります。
(このコースは3つの円をつないだようになっていて、2カ所の円が
接しているところは2回走るのです。)
残りは9kmぐらいかねえ、とのおばさんの言葉に励まされます。
それに、ここからは1回目とは逆の方向へ大野街道を走ります。
しばらくはゆるやかな下りの舗装道路です。うれしいなあ。
しかも、このあたりは桜の名所にもなっているのです。
久しぶりに足元のしっかりした道を走ります。
満開の桜並木です。はらはらと散り始めています。きれいです。
そして谷を挟んだ向かいの山肌には山桜が一面に咲いていま
す。きれいです。
20km地点の通過が3時間15分でした。
残り6kmに1時間余り残っています。これは大丈夫でしょう。
最後尾ランナーの姿も見えないし・・・(笑)。
*
しかし、その先に待っていたのは、再びどろぐちゃの上り道でし
た。
そうです、なんとロングコースではもう一度500mの正木山に登る
のでした。うへえ。
足元は無数の靴で踏み荒らされて、どろぐちゃはさらに激しくなっ
ています。
足が滑りそうになるのを両脇の灌木に捕まってなんとかこらえま
す。
う〜ん、疲れるなあ。
正木山の頂上を過ぎて、やっと残り2kmになりました。
しかし、気がつくと、残された時間も20分しかありません。えっ?!
*
力の入らない太股をなんとか鼓舞してよろよろと走り、ゴールした
のは制限時間の6分前でした。やれやれ。
私のあとには(計算通りに)5人の方がゴールされていました。
参加者特典として、大会会場のサントピアの無料入浴券がついて
いました。
ふー、生き返ったなあ。
車で来ているので、家に戻るまでビールが飲めないなあ。
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