ユリカモメ70km・2016 関門アウト


武庫川河川敷で開かれるユリカモメ70km大会に2年ぶりに参加し てきました。
今回からコース設定が少し変更になり、往復17.5kmのコースを4 往復します。

平坦なコースは嬉しいのですが、この大会での一番の問題点は 周回コースであるところです。
スタートしてまず南に2km行って戻ってきます。4kmでスタート地点 を通過して今度は北へ6.75km走って戻ってきます。
これで1周が17.5kmとなります。

ということで、4km走り、13.5km走り、その度にスタート地点に戻っ てくるわけです。
遠くまで行って戻ってくる1回折り返しのコースや、荷物をゴール地 点まで運んでくれるワン・ウェイ・コースとは違って、ちょっと走れば いつでも止めることができます。
ああ、今日はこれぐらいでいいか、という誘惑が毎回襲ってくるわ けです。

ということで、毎年のこの大会の完走率は驚異の低さの約50%。 やっぱりみんな途中で止めてしまうんだなあ。
しかも昨年までは往復10kmのコースを7往復でした。10km走ってく ればいつでも止められたのでした。

その10km周回コースの時に私も2回走っています。
で、見事に誘惑に負けてそれぞれ40km、50kmで走るのを止めて います。
7往復に比べれば今回は4往復ですから、少しはマシでしょうか。

さらにこの大会では関門が非常に厳しいのです。
その関門とは、3往復終了の52.5km地点での6時間40分です。こ れは厳しい。
マラソン仲間のS君にいわせると、この制限は14時間制限の 100kmウルトラ完走よりも厳しい、と(彼は制限時間13時間のサロ マ湖100kmウルトラの完走者です)。

   ***

とにかくいけるところまで行こうと、8時半にスタートします。参加申 し込みは1080人ほどでした。
雨が心配されていましたが、昼過ぎまでは大丈夫なようです。
最初の2km地点の南折り返しに向かいます。

このコースでは1往復で2回、全員のランナーとすれ違うことになり ます。
仮装ランナーはそれほど多くありません。
モモレンジャーのような全身かぶり物の女性がいました。似たよう なコスチュームの人とは数年前の村岡44kmで激しいデッド・ヒート (笑)をしました。同じ人かなあ?
浴衣姿の女性も走っています。もちろん浴衣の下はスパッツでマ ラソンシューズを履いています。そのすぐ後をしばらく走ります、

4kmを走りスタート地点を通り過ぎて今度は北へ向かいます。
およそ1km7分のペースで走り、約11km地点となる北折り返しが1 時間20分ぐらい。
そのまま戻ってきて最初の1週目は2時間ちょうどでした。
おや、このペースが維持できれば3周時で6時間ちょうどではない か。余裕でしょ、というところですが、当然ですがそんなに甘いもの ではありません。

エイドはスタート地点、北へ3km行った地点、それに北折り返し地 点の3カ所。
はじめの2カ所は往復で寄りますから、結局1往復で5カ所のエイド ということになります。
水、スポーツ・ドリンク、コーラの他には、バナナ、梅干し、カステ ラ、パン、小さなお握り、それに美味しかったのはミニ・トマト、苺、 缶詰のパイナップルでした。
あ、塩昆布をまぶしたキュウリもいただきました。

   ***

さて2週目になるとスピードはがくっと落ちました。
件の浴衣姿の女性には少しずつ差を広げられていきます。情け ないなあ。

河川敷ですから一般の人の応援はまったくありません。
周りは少年野球や少年サッカーで賑わっています。上空には伊丹 飛行場へ発着する飛行機がかなりの急角度で飛んでいます。
そんな中をひたすら同じところを往復して走っているわけです(苦 笑)。

あとで連絡が入ったので知ったのですが、マラソン仲間のTさんが 応援に来てくれていたようです。
北折り返し地点で2時間ほど待ってくれていたようですが、残念な ことに会えませんでした。
あの浴衣姿の女性は2回見かけたということでした。そのすこし後 ろにはいたはずなのですが・・・。残念。

2周目の後半に入ると、もうとっくに3周目に入った早いランナーと どんどんすれ違います。
この大会のゼッケン番号は年代別になっていて、30歳代は3000 番台、40歳代は4000番台のナンバーです。
すれ違った方で6000番台の方もいました。すごいなあ。
(あとで調べてみると、私より年長の方は8人だけでした。)

2周を走り終えての35kmで時間は4時間半でした。
この1周には2時間半もかかってしまいました。やはり関門通過は 不可能となりました。ゴール横のシートのあたりには2周でもう走る のを止めたらしい人がかなり休んでいます。
しかし、ここで止めたのではわざわざユリカモメにやって来た意味 がありません。
で、とにかく3周走ろうということでのろのろと走りはじめます。

   ***

このあたりで、ついにトップ・ランナーに1周抜かされてしまいまし た。
この大会では3周を走り終えて最終周回に入ったランナーは赤い タスキを掛けるのです。
早い人は5時間台で70kmを完走していますから、1周抜かされる のも当然なわけです。
で、次第につぎつぎに赤タスキ・ランナーに抜かされるようになり ました。あ〜あ。

雨は降り始めませんでしたが、午後になると風が強くなり始めまし た。
南からの風なので、北折り返しに向かうまでは追い風です。
後半になるとあまりの強い向かい風に、何度か歩いてしまいまし た。仕方ないなあ。

しかし、汗びっしょりの身体が風にあおられ、武庫川の上を雲が早 く流れていくのを見ると、ああ、こうして走ることが出来て幸せだな あという思いにもなります。
この体力の衰えでは、ユリカモメを走るのも今回が最後になるか もしれないなあ、とも思います。

3周目関門の3km手前ぐらいで制限時間になりました。
ああ、こんなものか。
でも、500人ぐらいの人がこの関門を通過するわけか。すごいな あ。
疲労困憊で52.5kmを走り終えて7時間ちょうどでした。

   ***

ビールを飲んでから戻ってきた三ノ宮駅前には、なにやらTVカメラ が3台ほど来ていて撮影をしていました。はて?
帰宅してから知ったのですが、お昼頃に車の暴走事故があったと のことでした。
行き会わなくてよかったな。



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