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中学生時代から体育会系の行事はことごとく忌避していた私
が、月に1〜2回のジョギングを始めたのは5年ほど前のことです。
それまで運動とは全く無縁だったわけですから、はじめて5kmの種
目に出場したときは、妻は、「辛くなったら決して無理をしないよう
に」と、私の心臓麻痺を本気で心配していました。
その後、ジョギングの頻度も週に1〜2度となり、少しは長い距離
が走れるようになりました。
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その1「吉備路マラソン・20kmの部」
昨日は、12月のホノルル・マラソン以来のはじめてのマラソン大
会参加でした。
ランニング・シャツの上にホノルル・マラソン完走Tシャツを着て
走ったのですが(こうするとTシャツに汗がくっつかないので、寒い
ときはこの流儀にしています)、5km地点で横を走っていたおじさ
んが、オレンジ色の特徴のあるTシャツを見て、「ホノルルへ行って
来たんかな。」と話しかけてきました(おおっ、全くの岡山弁だ)。そ
のおじさんもホノルルで走ってきたそうで、4時間台前半での完走
者らしい。私よりは大分力量が上だな・・・。
給水ポイントで一時はぐれたのですが、やがて数m前を行くおじ
さんを発見。ペースを引っ張ってもらおうと、密かにおじさんの5m
後をついて走りました。おかげで10km地点の通過タイムは目標よ
り3分も早い。おまけに、調子に乗って、その直後におじさんを抜く
という愚挙にでてしまいました。
しかし、力量の差はいかんともし難く、15km地点でおじさんに再
び抜かされ、もうついて行けませんでした。離れていく見知らぬお
じさんの後姿・・・、あーあ・・・。
それでも20kmの完走タイムは、目標よりも4分早い1時間46分と
いう自分では大満足の結果でした。見知らぬおじさん、有難う!
それにしても、17km地点から競っていたタンクトップ姿のおねえ
さんに、ゴール前の直線であっさり抜かれたのは悔しいなあ
(笑)。
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その2「皇居周回ジョギング」
東京に出張すると、会議に出かける前に皇居周回ジョギングを
するのが楽しみです。日曜日の朝などは、びっくりするほどたくさ
んの人が走っています。
皇居1周はおおよそ5kmですが、はじめは左回りに1周(大体、左
回りで走っている人が多い)、次に右回りに1周、これで10km。こう
やって走ると、周回と言うよりは折り返しコースのようで、景色も違
って見えるので飽きません。
お上りさんですから、ああ、東京駅だ、ああ、二重橋だとか思い
ながら走っています。
反対回りをしている人たちとは周回の途中ですれ違うわけです
が、派手なTシャツを着た70歳ぐらいのおじいさんと、三分の一周
を少し過ぎたあたりでもうすれ違ってしまいました。
えっ、あのおじいさんはもう三分の二周近くを走ってきたの・・・?
私は1km6分ぐらいのペースですから、なんと1km3分余りの猛ス
ピードで走っていると言うことになるぜ!
思わず振り返って見ると、Tシャツの背中には「フルマラソン50回
完走!」と大書してあるではありませんか! いやあ、恐れ入りま
した。
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その3「小豆島オリ−ブマラソン・ハーフ(21.1km)の部」
暑さに負けて、いつも途中で気弱になる自分に檄をいれようと、
ある人に「目標:2時間以内での完走」を宣言してしまったものだか
ら、結構プレッシャーになっていて、スタート直後から、これでは始
めからとばしすぎだよなあ、という感じになってしまいました。
途中から坪井栄の小説「二十四の瞳」で有名な岬のはずれの分
校を往復するコースに入るのですが、海岸線の上り下りが3回あり
ます(往復で6回、あたりまえや)。これが辛い。ここで失速! この
ままではいかん、目標達成が出来ない!
ひょいひょいというフォームで横を走っていたおじさんが、「去年
は1時間57分で完走した」と、走りながら仲間と話しているのを聞き
つけ、それなら、このおじさんについて行ければOKかと思いきや、
あれぇ、ついていけないっ! 待ってくれいっ!
11.1kmの地点ですでに1時間2分が経過、ゴールまでの残り
10kmで残り時間は58分。うーむ、失速の度合いを考えると、目標
達成にはぎりぎりのペース。
目標達成の報告をしなければ、との意地でなんとかペースを保
ち、結局ひょいひょいのおじさんも途中で抜いて、1時間59分でゴ
オールッ!(参加者2000人なので、スタート地点通過までに1分程
度のロスタイムがあり、正味時間はもう少し短いんですよ、念のた
め)。この大会での自己新を樹立しました(ぱちぱちぱち←自分で
手を叩く音)。
いやあ、今日は太ももが階段の昇降時に重い。
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その4「私の美点・真夏のLSD(Long Slow Distance)」
昨日の夏休みの1日は久しぶりにLSDを行おうと、腰には給水
ボトル、耳にはMP3携帯プレーヤーという完全装備で家を出まし
た。
家を起点に自分で設定してある23kmコースを走り始めたのです
が、なにせ暑い。サングラスが汗で曇り、流れ込む汗で目が痛
い。そのうちに頭がぼーっとしてきました。これはどう考えても脱水
を起こしかけている、このままでは熱中症で倒れてしまう。という
わけで、あっさりと途中から10kmコースに変更しました。
ところがそれでも辛い。結局、8km地点からは歩いて帰宅しまし
た。決して無理をしないのが私の美点です(笑)。
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その5「蒜山マラソン・ハーフ(21.1km)の部」
なんとか2時間以内でと思っているこのコース、放牧場や別荘を
横に見ながらの高原地帯の往復コースで、行きに100m登り、帰り
に100m下ります。1km5分40秒で最後まで押せれば目標達成なの
ですが・・・。
今日は暑いぞ。
入りの1kmは5分35秒、おおっ、計算どおりではないか。
・・・しかし、良かったのは始めの1kmだけ。その後のだらだらと続
く登り勾配で次第にペースダウン、どうしても1km6分のペースから
上げられない。
結局折り返しでは1時間3分という不本意なタイム。
おまけに、すでに足はがくがく。この時点で、目標をあっさりと2
時間5分に下方修正、決して無理をしないのが私の美点です
(笑)。
とは言うものの、昨年のこの大会の自己記録を下回ることが決
定的となったことで意気消沈、ああ、空はこんなに青いのに、あ
あ、風はこんなに爽やかなのに、何故わたしはこんなに不幸なの
だろうと落ち込む自分を、なんとか自ら慰めながら、とぼとぼと走り
続けました。
スタート直後から数kmを併走した黄色いランニング・シャツのお
じさんに15km辺りで追いつき、そこからは前になり、後になり競っ
たおかげで歩き始めてしまうこともなく、どうにか最後まで持ちこた
えました。
えっ、ゴール・タイム? ・・・・2時間4分でした。
ちなみに黄色いランシャツのおじさんには、19km地点で一度は
振りきったのに、運動場に入ってからの200mで追い越されました
(泣)。
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