初めての神戸マラソン2018

第8回となる神戸マラソンを初めて抽選に当たり、走ってきました。
問題はただ一つ、1週間後の大阪マラソンも抽選に当たっており、そちらも走る予定にしているということ。
なんとか体力を温存して、両方のマラソン大会を完走したいぞ。
しかし、いったい私の足は、身体は2週続けてのフル・マラソンに耐えてくれるのでしょうか？

スタートは神戸市役所前。
参加者は2万人で、２つのグループに分けてのウェーブ・スタートでした。
私はグループJで第2ウェーブ。号砲は9時ちょうどですが、第2ウェーブのスタートは9時15分。さらにグループJだと、スタートライン通過は9時20分でした。
大会の制限時間は7時間ですが、実質は6時間40分ということになります。

とにかく今日は体力を温存して完走したい。
ということで、今日は制限時間いっぱいを使ってゆっくりと完走することにして、目標時間は少し余裕をみての6時間30分にしました。

この大会は黄色い向日葵がシンボルとなっていて、昨日の受付時には向日葵の種ももらいました。
そしてこれをはめてくださいと、黄色い手袋も渡されていました。
ほとんどのランナーが黄色い手袋をしており、スタートの合図と共にいっせいに両手を挙げると、黄色い波のようになりました。

スタート時の気温は14度。風もほとんどなく、ちょうどよい感じです。
すぐに三宮駅手前を西に折れて多聞通りを走ります。

さてどれぐらいのペースで走ればいいのかと、頭の中で計算をします。
エイドでの休憩や後半の失速を考えれば、1km8分ぐらいで走っておけば、まず大丈夫なのではないかな。
ということで、意識的にゆっくり目で走ります。
当然のことながらどんどんと追い抜かれます。やがて後方からスタートしたKグループの人たちが過ぎていき、次第にLやMの文字も増えてきました。
今日は最後の制限時間内完走者になるぐらいのつもりだぞ（笑）。

3kmあたりで、楠木正成を祀った湊川神社の前を過ぎます。
ゆっくりのつもりですが、時計をみると周りにつられておおよそ7分 15秒ぐらいで走っています。
これはまだ少し早すぎるな、と意識的におとします。

7kmあたりの長新田で、噂の巨大な鉄人28号像が見えました。ただし、国道の方を向いているらしく、こちらからは後ろ姿でした。
そういえば鉄人28号の仮装ランナーもいました。
手作りらしいのですが、顔面から胴体までフルにボール紙性らしい衣装が覆っています。
あれは走りにくいだろうなあ。あれはよほどの走力がないと無理だよ。

このあたりでは、およそ1km8分を少し切るぐらいの速さでした。
頭ではもう少し遅くてもいいと思うのですが、8分を超えるとなんとなく焦ってしまうのです。

10km通過が1時間15分ぐらい。
このあたりの関門通過は、閉鎖の15分前ぐらいでした。まだ余裕があるな。

須磨で国道2号線の海岸線に出ます。
青空の下に海がひろがり、いい景色です。ひたすら西に向かいます。
海には、消防船でしょうか、応援放水を四方八方に引き上げてくれていました。
もちろんみんなスマホで写真を撮っています。

このあたりだったか、抜いていった人が岡山マラソンのTシャツを着ていました。
それも、なんと2018年のものです。
今年の岡山マラソンは先週でした。ということは、あの人は2週続けてのフル・マラソンを走っているということになります。
おお、来週の私ではないか。頑張っているなあ。

15kmあたりで、横をゆっくりと通りすぎていったのは、金哲彦氏でした（招待ランナーはゼッケンに氏名が書いてあるので判るのです）。
おそらくは最後尾スタートをして、どんどんと抜きながら走っているのでしょう。
丸亀マラソンでも、いつも最後尾スタートをする高橋尚子氏には何回も抜かれたことがあります。

給水エイドは3kmぐらいごとでした。テーブルも6つぐらいは並んでいて、前方のテーブルを狙えばほとんど問題なく給水できました。
給食は10kmすぎから6カ所あり、バナナ、ベビーカステラ、ミカン、黒糖ドーナツ、塩昆布などなど。
私は念のために一口チョコレートと、塩飴は持って走っていたのですが、何も持たずに走っても困ることはないようでした。

沿道から差し入れをしてくれる人もいます。
15km地点ではふりかけをまぶした小さなおにぎりをもらいました。これは大変に美味しいものでした。

やがて垂水を過ぎ、舞子が近づいてくると、前方に明石大橋が見始めます。
17kmのあたりでその下をくぐり、そこからもう1km半ほど行ったところが折り返し地点でした。
折り返してみると、ゆっくりと走っているのですが、私の後ろにはまだかなりの人がいました。
20km地点の通過が2時間35分ぐらい。このあたりの関門通過は閉鎖の20分前ぐらいでした。

もう一つ前の17kmにも関門があったのですが、その反対側を通りすぎるころがちょうど17kmの関門閉鎖で、大きな黄色い幕を道一杯に張っていました。
道横の広い場所には収容バスも何台か並んでいました。

ひたすら海岸線を東へ引き返します。
このあたりは家もなく、応援も皆無です。ただ淡々と走るしかありません。
ホノルル・マラソンで言うと、疲れが出始めているあの単調な高速道路の復路の感じです。
暑くないだけ楽だな。
しかしペースは1km8分30秒ぐらいまで落ちていました。

このあたりで、あの岡山マラソン2018のTシャツを着たおじさんに追いついてしまいました。
抜きながら様子をうかがうと、なんとも疲労困憊といった、鬼の形相で走っていました。
あれは1週間後の私の姿か･･･（汗）。

30km地点の通過がちょうど4時間ぐらいでした。
残り12kmに2時間40分あります。
こりゃ楽勝でしょ。
コースも須磨海浜公園をすぎて街中へ戻ってきました。沿道の応援が賑やかになってきました。

35km地点で沿道のおばさんにコーラをもらいました。
疲れたときのコーラの美味しさはまた格別です。
あと7kmだから頑張って、と応援してくれたので、来週は大阪マラソンを走るのですよ、と言ったところ、それはすごいわねえ、と感心してくれました。えへん。

周りにはもう歩きはじめている人がかなりいます。
そうか、残り7kmを全部歩いても時間内完走はできてしまうわけか･･･。
と、黒い誘惑の考えが湧いてきました。今日は35kmだけ走っておいて、来週のために足を温存しておこうか･･･。

とても魅力的な考えでしたが、しかし、それではわざわざ神戸マラソンを走りに来た意味がありません。
ゆっくりでもいいから、やっぱり走れるのだったら走らなければ･･･。

ということでゆっくりと走ることにしました。
ハーバーランドの入り口をすぎて、いよいよ阪神高速道路に上がります。
すぐ横にはメリケンパークのポートタワーが建っていました。

そして40kmあたりで神戸大橋を渡って、ポートアイランドに入ります。
41kmが最終関門なのですが、ここの通過は閉鎖の40分前となっていました。

残り1kmの表示が見えました。そのとき、何を思ったのか、最後にウインド・スプリントをしておこうかな･･･。
これは完全に先日観たTVのマラソン番組の影響です。
で、そこからスピードアップをしてみました。
さっきまで足が重くなってきたなあと思っていたのに、結構走れます。

この時間帯にこのあたりにいる人は歩いているか、走っていてもとてもゆっくりです。
ですから、気持ちよくぐんぐんと抜いていけます。
こりゃ気持ちいいなあ。
ということで、最後の1kmは6分30秒という今日一番のラップでゴールしました。

結局タイムは5時間54分と、予定よりもかなり速く走ってしまいました。
さあ、これが来週の大阪マラソンにどのように響いてくるのか･･･。

完走メダルやバスタオル、カロリー補給用のバナナ、黒糖ドーナツ、バウムクーヘンなどをもらいました。
走った後は塩気の効いた汁物ということで、定番のラーメンを食べてホテルへ引き上げてきました。