疲れたおかやまマラソン2017

第3回となるおかやまマラソン。
フルの出場者は15,000人で、抽選倍率は1.8倍だったとのこと。

私は医師会からの要請で、抽選なしのドクターランナーとして走っ てきました。
約50人の医師が目立つ赤のビブス(ベストのことです)を着て走り ます。
5人ずつ10組に分けられて、私は5時間30分で走ることになってい ました。
自分自身が救護されないようにしなくては(苦笑)。

これは1km7分半(から8分)のペースで最後まで走れば、おおよそ この時間でのゴールとなる計算です。
ただし救護で時間をとられて遅れてもペースは上げなくて結構で す。た場合は、その分はゴール時間を遅らせてください。関門制限 もドクターランナーには適用しませんので、どうぞ、最後までお願 いいたします。
目的は死亡者を出さないことです。脚のトラブルなどはスルーして もらってかまいません。
了解です。

他県から帰省していた息子と一緒に会場である県総合グランド会 場へ向かいます。
息子は他県在住なので、県医師会からの依頼は当然なく、一般ラ ンナーとして走ります。サブフォー狙いで頑張るとのことでした。
着替えをしてBブロックスタートの息子と別れて、こちらはDブロック へ。
今日は最高気温15度、微風で、絶好のマラソン日和。

   ***

8時45分に号砲。スタートライン通過は5分後でした。
この周囲の人の救護が目的だから、計測もここからの開始でいい のだろうな。
一応ドクター・ランナーと判る格好で走っているので、それらしくコ ースの端を余裕ありげに、周囲に気配りをしているような雰囲気 で走ります。

7分半ペースと思っているのですが、どうしても7分ぐらいになって しまいます。
いかん、いかん、ペースを落とさなくては。
実は、去年も同じペースで走りました。そうしたらものすごく楽でし た。
それなのに、あれ?今年はこのペースでも思っていたほどには楽 じゃないぞ。結構一杯一杯だぞ。
1年だけ歳をとっただけで、こんなに体力はおちるものなのか・・・。

仕方がない、なんとかそのペースを維持して走ります。
どうせ後半は救護で時間をとられることが増えるだろうから、前半 は少し貯金をしておくかな。ということで、7分15秒ぐらいで走りま す。

5km通過が37分、10km通過が1時間12分。
まずは妥当なペースなのではないでしょうか。
今回はGPS時計で計測しているので、1kmごとに振動で知らせてく れて、ラップを確認することができます。
これは非常に便利でした。

途中15kmからの6kmは折り返しコースになっています。
息子をさがすために中央ラインを走り、すれ違いながらお互いに 大きく手を振ります。
頑張って!と声をかけてすれ違った息子は、4時間のペースラン ナーのすぐ後を走っていました。
うん、今年も大丈夫そうだな(去年も彼は3時間55分ぐらいでし た)。

   ***

沿道からは、ドクター頑張って!と声をかけてもらいます。
追いついてきた男性が、ドクターランナーも最後まで走るのです か? 
ええ、ゆっくりとですがゴールまで行きますよ。
じゃあ、途中で倒れていたら助けてくださいね。

中間点を過ぎた辺りから昨年は座り込んでいる人が増えていまし た。
熱中症のような症状の人のリタイア意思を確認してから、搬送手 配をしたり、足の痙攣の人のストレッチをしてあげたり。
今日は涼しかったせいか、ふらふらになっている人には遭遇しま せんでした。よかった、よかった。

で、余分な時間をとられることもなく、余裕もすこしできました。
ということで、昨年はスルーした30km地点での名物、ラーメンエイ ドに寄りました。
コース横の公園がエイドになっているのですが、2年前は小豆島ラ ーメンのブースがひとつあっただけなので、かなりの行列となって いました。
今年は行ってみると、6つのブースが並んでおり、行列もできてい ませんでした。

いろいろなラーメンがあります。
私はピリ辛ラーメンをチョイス。これは疲れた身体には大変に美味 しく染みわたりました。汁まで完食(嬉)。
隣のブースの黄ニラ餃子も、どうぞ、と差し出されて美味しくいた だきました。満足満足。

   ***

そこからは旭川の堤防に沿った道を市街地へ戻ります。
ここからは気持ちのいい景色が広がります。

背後から、先生と声をかけられて、マラソンの後半になると親指は 痛くなるのですがどうしてでしょう?と、中年の女性に尋ねられま した。
シューズのサイズが合っていないのかもしれませんね、と知った かぶりの答え(笑)。
それと紐がゆるいと中で足がずれやすくなって指が痛くなることが ありますよと、何かの本の受け売り。
痛風ではないでしょうか、という問には、女性はまず痛風にはなり ませんから、その心配はしなくていいでしょう。

36km地点で腓腹筋の痙攣を起こしている人にストレッチをしてや り、持参していた塩の小袋をわけました。
結局、今日の救護活動はこれだけかな?

岡山城が見え始め、後楽園の横の辺りで先ほどの女性に追いつ きました。
足の痛みはどうですか。
シューズの紐を締めなおしたら少し痛みがとれました。
それはよかった、では頑張ってください。

私自身も膝関節が痛くなり始めたのを庇いながら、なんとか走り 続けます。
で、本部からのほぼ依頼通りのタイム、5時間26分でのゴールでし た。
終わってみれば、かなりよい仕事をしたのではないだろうか、と自 己評価(笑)。
餃子と生ビールの遅い昼食を取り、スーパー銭湯に入って帰宅し ました。やれやれ。

ちなみに、息子はグロスで3時間59分、ネットで57分でゴールして いました。お見事。
しかも、サブフォーを宣言して走っていたお笑い芸人の小島よしお とゴールがほぼ同時だったので、TVで彼の背後に息子が大きく映 っていました。
後で聞いたら、30kmあたりからは抜きつ抜かれつだったようで、サ ブフォーが達成できたのはオッパッピーのおかげだと言っていまし た。



トップへ
戻る
前へ
次へ