汗びっしょり グアム・ココ・ロードレース 2010

1.はじめに

グアム・ココ・ロードレースです。
ココというのはグアムに棲息する飛べない鳥の名前です。絶滅に 瀕しているとのことです。

この大会は、ハーフの他に、4人1組で参加する駅伝があるところ が珍しいです。
今年が第5回と言うことで、ハーフの参加者は600人ぐらいで、駅 伝は200チーム以上が参加したようでした。
大会スポンサーはナイキではなく、アディダスでした。

先月に痛風の発作を起こして、高尿酸血症の治療を始めたばか りですから、今回はおそるおそるという感じの大会参加です。
ハーフの制限時間は5時間、関門は折り返し2時間というものなの で、これは問題ないでしょう。自分としては2時間半ぐらいで戻って これればいいかなという感じです。

コースは10.5キロを行って、そこから単純に往復してくるものです。
会場はイパオ・ビーチ・パークという海に面した広い芝生の公園で す。雰囲気はホノルル・マラソンのゴール地点、カピオラニ公園に 似ています。

2.スタート

スタートは午前5時の予定でしたが、「ただいま警察が走路の安全 を確認しています、今しばらくお待ち下さい」というアナウンスが数 回あり、それからのスタートでした。

スターターはミス・グアム・インターナショナルとのことで、ゲートを くぐるときに横を見ましたが(ちょっとした高さの台の上に乗ってい ました)、そりゃあ、なるほど、と納得の美しさでした。
スタートする走者は駅伝を入れても800人あまりですから、混み合 うということもありません。すぐに自分のペースで走れます。

あたりは真っ暗です。
ホノルル・マラソンと違ってかなり郊外へ向かって走るので、街灯 も少なく足元に気を遣います。
スタートしてすぐにかなり急な上り坂になります。
そこからは今度はかなり急な下り坂。ホノルルのコースで言えば、 ダイアモンドヘッドを越えてカハラ・モールへ降りていく感じです。
ずっと先までが一直線で見渡せます。帰りはここを上ってくるのか あ〜。

距離表示は1マイルごとでした。マイルの下にはキロ換算の距離も 併記されています。「2マイル(3.2キロ)」といった具合です。なかな か親切です。
でも今日は時間は気にしていないので、細かい計測はしませんで した。

何回か道を曲がり3キロ地点で海沿いにでました。でも暗いので、 未だ何にも見えません。
コースはここからは折り返しまでひたすらまっすぐです。

3.5km〜10km

しばらくして駅伝の第1中継地点にきました。5キロちょっとのはず で、駅伝中継地点に来るたびに1/4が過ぎたなと思います。
ここで37分ぐらい。ここまでほとんどが下り坂だった割には時間が かかっています。まあ、今日はこんなものでしょう。

風はまったくというぐらいにありません。ただ蒸し暑い。
日の出前なのでそれほど暑くはありませんが、とにかく蒸し暑い。 汗はびっしょりです。かなり消耗します。

7キロあたりから復路の選手とすれ違い始めます。
先頭をパトカーが先導するということもなく、TV中継車が走ってい るということもなく、いたって地味に(笑)すれ違っていきました。

ホノルルとは違って、日本の有名人が参加しているという話はまっ たく聞きませんでした。
ただ大会スポンサーのアディダスが駅伝チームを作っており、第1 走者が清水圭、第2走者が市橋有里ということでした。
第3、第4走者は知らない名前の芸能人でした。
で、すれ違いましたが、第3走者なのでまったく知らない人でした。

駅伝チームの走者はたすきを掛けていますから、すぐにわかりま す。
一人が5キロあまりしか走りませんから、余裕はあるはずなのです が、それでも歩きはじめている駅伝走者がいくらでもいるのには 笑えます。

このあたりで少しずつ明るくなってきました。太陽は背後から上が ってきます。
ということは、復路は太陽に向かって走ることになります。
チャモロ・ビレッジという、かっての現地人住居を模した文化村の ような所を通ります。

4.10km〜15km

折り返しにきて、1時間12分ぐらい。
完全に太陽が出てきてきました。幸いなことに雲が多く、直接日が さすことは少なく、助かりました。

エイドはかなり多くあります。
用意されているのは水とゲータレードです。で、どのエイドでも、ボ ランティアの人がコップを持っていて手渡してくれます。
沿道の応援はほとんどありませんが、参加者の数に比してボラン ティアの数は多いです。

コースの大半は、海に沿った片側3車線の広い道です。その海側 の2車線をコースに使用しています。
片側がずっと海ですから交差する道路もなく、交通規制はないの も同様でした。

復路に入り、かなり疲れてきました。
汗のかきかたが半端ではありません。暑さは晴天お昼前のホノル ルよりは涼しいはずですが、風がなく、ただただ蒸し暑いのです。
ジョギング・パンツまで汗でぐっしょりです。走りながらトイレをして もわからないぐらいです(笑)。

このあたりで若い男性二人と一緒になりました。ちょうど良いスピ ードだったので引っ張ってもらうことにしました。
とにかく付いていこう、っと。
かなり単調な一直線のコースで、疲れもピークだったので気分的 には萎えそうになるところでしたが、この二人のおかげで助かりま した。

5.15km〜ゴール

駅伝の第3中継地点となり、残り1/4となりました。時間は1時間46 分ぐらい。
ここからはほとんどが上りとなります。
私ぐらいのペースだと、歩きはじめている人がかなり増えてきまし た。そんな中をよろよろ。

くだんの二人の男性は一人が遅れ始め、一人がピッチを刻んでい るので、そちらについていくことにしました。
もう歩いてしまいたくなるのを、彼も走っているのだから頑張らなく ては、と、理屈にもならないことを考えて自らを奮い立たせます。

最後の急な上りにさしかかりました。もう這うような遅さで上りま す。よろよろ。
くだんの男性がついに歩きはじめてしまいました。ここまでありが とうと心の中でお礼を言って抜きました。

やっと坂を登り切って、あとは急な下りを走ればゴールです。
幸い通風で痛めた右足親指のつけ根は痛くならずにすみました。
上り坂がいちばん蹴る時に足の親指に負担がかかるので心配し ていたのです。
さあ、あとは地球の引力に任せて惰性で走るだけ。ああ、こりゃ楽 でいいや。

公園に入り、ゴール・ゲートが見えてきました。
マイクで大きな声で戻ってきた人のゼッケン番号を読み上げてく れています。
私の前後には走者がいなかったので、丁寧に読み上げてくれまし た。
わん・はんどれっど・ひふてぃふぁいぶ、みすたー・アキリ〜ン!  アキリンサ〜ン、アナタハ偉〜イ!
いやあ、これには思わず顔がほころびました。

ゴール! 今日は時計を押すのも忘れていました。
完走メダルをもらい、チップをはずしたり(ゼッケンに付いているタ イプです)してから気がついて時計を見ると2時間29分でしたから、 まあ、25分ぐらいだったのでしょう。

6.ゴールして

2時間半近くをかけて走ったのですが、まだ朝の7時半です。
そうか、ホノルル・マラソンでも3時間で走ってしまう人って、これに 近い時間でゴールしているんだなあ。

とにかく汗びっしょりですから着替えをしなくては気持ちが悪くて仕 方がありません。
預けてあった着替え用の衣服を受け取りますが、なんと!更衣テ ントがありません。
ま、男ですから適当にバスタオルを身体に撒いて着替えました が、女性はどうするのでしょうか?
みると、ほとんどの人が走ったままの姿で休んでいました。
あれは気持ち悪いだろうなあ。

オフィシャル・テントでは朝食がもらい放題です。
内容はスポーツドリンク、バナナ、チャ−ハン、それにバター&シ ロップ付きのパンケーキでした。
甘いパンケーキが美味しかったですね。

完走Tシャツはアディダス製でした。速乾生地ですが、デザインは 漫画チックなココ鳥が描かれていて、格好良さにはもう一つでし た。
大会のステッカー・シールもアディダスが配っていました(早速スー ツケースに貼りました)。

今回はJTBのツワーで行きましたが、当日の夜に完走パーティが ありました。
ヒルトンでのバーベキューでビール飲み放題です。舞台ではウク レレ演奏や、ファイア・ダンスなどの華やかなショーをしてくれま す。
隣の席に一昨年ホノルルを走ったという青年や、1ヶ月前から走り 始めて今日は2時間10分だったという青年(ただし以前からトライ アスロンをしていた)、向かいの席に今年7回目のホノルルへ行く というご夫婦などで、話が盛り上がり、楽しいひとときでした。

さて、この大会では完走証を渡してくれません。
後日、インターネット上に結果を掲載するので、各自で自分のゼッ ケン番号でアクセスしてプリント・アウトしてくれ、というやり方で す。へえ〜。

で、確認してみました。
やはり2時間25分でした。順位は、619人が完走で353位でした。こ のタイムですからもっと後ろの方かと思っていましたが、これも、へ え〜、でした。



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