大都市マラソン大会制覇を目指して、横浜マラソン2019

これまで抽選に外れてきた横浜マラソンについに当選。
ということで勇んで横浜へ。前日の受付会場の広大なパシフィコ横浜は、大都市マラソンに特有のお祭りムードで盛り上がっていました。

さて当日。
参加者は2万8千人。私のスタートブロックはG。全部で12ブロックあるようでしたから、ちょうど真ん中ぐらいです。
制限時間は6時間半。なんと12カ所もの関門がありますが、それはまあ気にしなくても大丈夫でしょう。

スタート地点はみなとみらい大橋。号砲が鳴ってから１km近くをぞろぞろと歩き、スタート・ラインを越えたのは20分近くが経ってからでした。
ま、慌てても仕方がありません。
今日の目論見としては、1km7分、10kmを1時間10分のペースで行けるところまで行く。
すると計算上は40km通過が4時間40分となりますが、そこまでペースが持つはずもありません。
次第に失速して4時間50分は過ぎるのではないでしょうか。
あとの2.195kmを頑張って、ゴール目標は5時間10分から15分というところ。
さて、目論見通りに行きますかどうか･･･。

みなとみらいのお洒落な街並みを抜けて、赤レンガ倉庫の前や山下公園の前を走ります。
このあたりは沿道の応援も多くて、大変に華やかです。
時折り、小学生らしい女の子のチア・リーダーの踊りや、高校生らしい吹奏楽部の演奏が励ましてくれます。

温度は20度ぐらいで、半袖Tシャツでちょうど好い感じです。
風も微風で心地よく、絶好のマラソン日和でした。
海の見える丘公園や異人館が並んでいる山手の麓を、海沿いにぐるっと回ります。

このあたりで10km。時間は1時間8分と上々です。
ここは関門にもなっていて、その閉鎖時間は2時間。
余裕だな、と思ったのですが、いや、待てよ、関門時間は号砲が鳴ってからのガン・タイムのはず。
私がスタートラインを越えたのは号砲が鳴ってから20分近く経ってからだったから、今はすでに1時間半近いわけだ。
私よりもっと後方スタートの人たちは、スタート地点通過までにもっと時間がかかっていることになる。
遅い人ほどハンデがきつくなるというこの不条理は辛いなあ。
私もこの関門に泣かされる日が、いつかは来ることになるのでしょう。

そこからは首都高湾岸線に沿って根岸、磯子を過ぎて、鳥浜の手前の20kmで行きます。
途中では行く手の遙かかなたに富士山も見えました。
給水は3kmごとぐらいに頻繁にあります。

給食は少なめで、バナナ、あんパンがそれぞれ1カ所、おにぎりが 2カ所、あとはチョコレート、塩飴、一口クッキーといったところでした。
この他にラッキー給食というのがあって、一定時間だけどこかの給水所でシューマイやどら焼き、ゆで卵、豚まんなどが提供されるということでしたが、残念なことにお目にかかれませんでした。

名物給水もありました。
黒服蝶ネクタイ姿の女性バーテンダーが並んでいるのです。
そして、青色の液体と氷をシェーカーに入れてシェークして紙コップに注いでくれるのです。
1回のシェークで2人分しか作れません。だからもちろん長蛇の列。
どうしようかと思ったのですが、折角なのでやはり並んでしまいました。
中味はミント味のスポーツドリンクでした。
おかげで2分近くはロスしたでしょうか。

郊外に出てくると、沿道の応援はほとんどなくなりました。
20km通過が2時間22分。まずまずです。しかし、これ以上のペースアップは厳しい感じです。

折り返してすぐに首都高湾岸線に上がります。
高速道路へのこの上りは歩こうと決めていました。その時間を利用して携帯していたエネルギーゼリーを捕食します。
このまま30km過ぎまで首都高を走りますが、これは結構単調でした。
見える風景の変化にも乏しく、モチベーションがあがりません。

救いは時折り特設舞台でにぎやかに励ましてくれる応援隊。
フラダンスやポリネシアン・ダンス、それに涼しげな衣装のサンバ・ダンサーと、前方からにぎやかな音楽が聞こえてくると楽しみでした。
高速道路を走ってみて今さらながらに気づいたことは、カーブでは路面がずいぶん傾いているのだなということでした。
神戸マラソンの際の高速道路は直線が長かったのですが、首都高はカーブが連続している感じでした。

本牧ジャンクション手前が30km地点で3時間35分でした。
目標の5分遅れ。
まあ、このぐらいの遅れは当然生じるでしょう。よく健闘しています。

いくつもの関門がありますが、その傍らには大型バスが10台ぐらいも並んで止まっています。
こんなに収容する人がいるのだろうか･･･。

高速道路を下りてから、本牧埠頭の尖端まで行って折り返してきます。
繁華街に戻ってきて沿道の応援も増えてきました。
しかし、もうかなりよろよろになってきました。もうあたりの風景を楽しむ余裕もなくなってきました。

40km通過が4時間48分。目標の8分遅れです。
残り2.195kmが12分で走れれば5時間切り達成ですが、それはもう夢物語です。
それどころか、そこからは1kmに10分近くがかかる有り様となりました。
あとで考えると、どうもエネルギー欠乏になっていたようです。

赤レンガ倉庫の今度は海側をよろよろと走ります。
雰囲気はいいのですが、路面は煉瓦敷きなのでかなり荒れていて、疲れた足には堪えます。とほほ。
パシフィコ横浜の広場がゴールでした。タイムは5時間8分。
結構自分では頑張ったつもりでしたが、このあたりが今の実力なのでしょう。
目標は何とか達成できたので、良しとしましょう。
例によって豚骨味の濃厚ラーメンを食べて、それからゆっくりと入浴してのビールでした。