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このところ散発的に開催される大会は、河川敷でおこなわれるも
のばかり。
参加者以外はまず誰もいないので、このコロナ禍では必然的な選
択となるのだろう。
今回の大会も加古川の河川敷での往復コースだった。
こういった大会にはつきものの出店などは一切なく、密を避けるた
めに更衣室は一人用の簡易テントだった。
種目としては、ハーフの他に5km、10kmの部、さらに子供達の
1500mや親子走もあった。
私が参加したハーフでは、スタートして、まず上流に向かって550m
走って、折り返してくる。これで1.1km。
そのまま今度は下流に向かって約2kmを走って、折り返してくる。
すると約4kmとなる。
結局この1往復で約5kmとなり、これを4往復して20kmとなる。
最後に上流への往復1.1kmをもう一度走ってハーフ・マラソンの距
離となる。
単調な繰り返しになるが、仕方がない。このコロナ禍でマラソン大
会が開催されるということだけで感謝である。
それに、3週間前から続いている左膝内側の痛みはまだ続いてい
る。
通常の歩きには支障はないのだが、階段の昇降時に軽い痛みが
出る。
そこでここしばらくはジョギングもせずに膝を休めていた。
当然今日も頑張っては走れない。ゆっくりと、とにかく完走だけを
目指すことにしている。左膝には(普段はしないのだが)テーピン
グもおこなった。
1km7分ぐらいでだったら走りきれるかな、するとゴールは2時間20
分あまりということになるな。まあ、そのあたりを目標にして・・・。
ハーフの参加者は200人ぐらいだった。
ゆっくりと走るために、文字通りに最後尾スタートをする。
気温は16度ぐらいだが空は厚い雲に覆われていて、それほど暑さ
は感じない。風がほとんどないのは嬉しいことだった。
あんまり頑張って途中で膝の痛みが強くなるのが怖い。ということ
でとにかくゆっくりと走っているのだが、それでも一人、二人と少し
は抜いていく。
始めの5kmは31分ぐらいだった。当初のもくろみよりは早いなあ。
でも膝の痛みはほとんどないのでこのまま行くか。
通常のハーフマラソン大会では、この早さより遅い人はかなりい
る。
しかし今日は結構みんな早い。追い抜ける人の数が少ない。
そうなのだ、応援もない河川敷でただ黙々と往復コースを走るとい
う地味な大会にわざわざ参加する人は、もう走りたくてたまらない
人だけだったのだ。
この自粛のご時世でも走り続けているような人ばかりが参加して
いるのだった。なるほど。
今回のコースでは全部で9回の折り返しがある。そこで折り返した
ら私の後ろにいる人の数を数えることにした。
少しはモチベーションの維持に役立つかもしれない(苦笑)。
折り返して、今は10人ぐらいが私の後ろにいるぞ。
5kmから10kmも淡々と31分で走る。
で、折り返し。あれ、それから何人か抜いたのに、この折り返しで
も10人ぐらいしか後ろにいないぞ。
そこでまた気がついた。5km走ってくればスタート地点を通るの
で、私に抜かれるような早さの人は、10kmとか15kmを走って時点
でリタイアしてしまうようなのだ。
なあんだ、いつまで経っても私は後ろから10数番目のままか・・・。
加古川の河川敷もこのあたりは幅が狭く、運動広場などがいくつ
も並んでいるわけではない。1カ所で少年野球をしているだけだっ
た。なんか寂しいなあ。
応援はまったくなし。エイドもスタート地点に1カ所あるだけで、あと
は上流と下流の折り返し地点にスタッフが立っているだけ。
本当にただ黙々と走っている。
10km過ぎでだったか、先頭ランナーに周回遅れにされてしまっ
た。私の2倍近い速さで走っているのだから、それはそうなるよな。
それからは次々と早いランナーに抜かれていく。
折り返してからすれ違う人は、そのフォームで私よりも遅い人なの
か、これから私を抜こうとしている人なのかはすぐに判る(汗)。
そして走り終わった早い人が次々とコース上からいなくなり、あと
は遅い人だけが取り残されていく。
10kmからの5kmも31分で走れたのだが、15kmからの5kmは34分
がかかってしまった。
で、ゴールは2時間9分だった。上出来。
幸いなことに左膝の痛みは悪化せずにすんだ。好かった。
密を避けるために会場での完走証発行はなし。各自でウェブ完走
証を印刷してください、ということだった。
リタイアされた人がどれぐらいいたのかは判らないのだが、結局
完走者は160人ぐらいで、私は140番ぐらいだった。後ろに40人ぐら
いはいたのか。
さらに60歳以上の完走者は28人で、私は14番目だった。おお、真
ん中より前ではないか。
70歳以上の参加者の結果も出して欲しかったな。
加古川の駅前にぶらぶらと戻り、餃子とラーメンの小、それにビー
ルの遅い昼食を取った。
予報ではお昼近くから雨ということだったが、降り始める前にゴー
ルできて好かった、好かった。
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