やはり暑いシンガポール・マラソン 2014


さあ、今年の12月はどこを走ろうかと考えて、そうだ、街がきれい だという評判のシンガポールへ。 

シンガポールは、それこそ40年近く前に仕事で行ったことがあるだ け。 
今は雨期で、温度は最低気温26度、最高気温35度と高いのです が、それ以上に不快なのは高湿度。90%以上で、毎日スコールの ような激しい雨が突然やってきます。 

さて初めて参加したシンガポール・マラソン。 
もっと小規模の大会かと思ったら、国を挙げての一大イベントでし た。 
フル、ハーフの参加者はそれぞれ1万人から2万人。10kmコース の参加者を合わせると6万人が走るとのことでした。 

今回は暑さでの消耗を考慮して、軟弱にハーフ・マラソンへの参 加(汗)。 
制限時間も4時間とゆっくり目ですが、いくら暑くても1km7分では 走れるだろう。 
ということで、目標は2時間30分と自分に甘い甘い設定です。

前日にエキスポ会場でゼッケン受け取りがありました。
計測チップは靴に結ぶタイプではなく、ゼッケンの裏に貼ってあり ました(ホノルル・マラソンに参加した知人の話では、2年前からホ ノルルもそうなっているとのことでした)。会場にはいろいろなブー スが並んでいましたが、大会の記念グッズはそれほどありません でした。
帽子やTシャツもあったのですが、大会ロゴが小さい! 
あれでは目立ちません。日本に帰ってから着ていても、さりげない 自慢ができません(笑)。

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さて当日。
ハーフのスタートは一大観光地のセントーサ島の手前です。
同じツワーの10人がバスでスタート地点に向かいました。途中で は、1時間半前にスタートしていたフル・マラソンの人たちの姿も見 ました。
(フルのスタートは有名な繁華街のオーチャード通りで、同じツワ ーからは14人が参加とのことでした。)

6時半にスタート。あたりは夜が明けて明るくなってきています。
セントーサ島は全体がリゾート地になっていて、普段は入島料が いるのですが、今日は当然そのまま橋を走って渡り島に入りま す。 
島の中には動物園があるらしく、道の両側の木立からはいろいろ な鳴き声が聞こえます。
島なので、この辺りはかなりのアップダウンがあります。

朝早い島の中では沿道の応援はまったくありません。これは寂し い。
一般に東南アジアでのマラソン大会では現地の人の応援というも のはほとんどと言っていいほどありません。
道ばたの人たちは、この走っている人たちは何してるの?といった 視線を向けてきます。
マラソン大会というものがあまり認知されていないのでしょう。
カジノの施設の前を通りかかった時だけ、ボーイさんのような人た ちが応援をしてくれました。

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表示は親切な1km毎です。
最初の1kmは混雑もあって7分半。これはいかんだろと次の1kmを 6分半。あとはきっちりと7分ペースです。

4kmあたりで最初のエイド。およそ3〜4km間隔でエイドは設置され ています。
ところが水しかありません。えっ、スポーツ・ドリンクはないの? 
しまった。塩を持って走るのだった・・・。この暑さ、この発汗では塩 分不足になるぞ。

5km過ぎて、ユニバーサル・スタジオの園内に入ります。
マダガスカルやハリウッド、未来都市、古代エジプトなどのセットが あり、そこをめぐって走ります。 
ピノキオが応援してくれたり、クレオパトラやマリリン・モンローも応 援してくれます。
モンローは人気で、並んで写真を撮っているランナーもいました。 モンローもちゃんとセクシー・ポーズを取ってくれます。
ここは各施設の従業員が応援してくれて、雰囲気も華やかで楽し い一郭でした。 

9kmほど走ってセントーサ島を出る橋を渡ります。海を渡る風が心 地よい、と言いたいところですが、シンガポールはとにかく風が吹 きません。
海を渡る橋の上なのに無風状態。暑いよお。

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10kmエイド。時間は1時間8分ぐらいと、まずは計算通りです。
ここには水の他にスポーツ・ドリンクも置いてあって、一安心。
ここから先のエイドにはスポーツ・ドリンクがありました。

そしてここにはエネルギー・ジェルがおいてあるとのパンフレットの 案内でした。
実はシドニー・マラソンでもエネルギー・ジェルの置いてあるエイド があったのですが、それは小さなゼリーのようなものでがっかりし たことがありました。
で、期待はしていなかったのですが、ここに置いてあったのはいわ ゆるカロリーメイトのチューブ入り版と言う奴でした。
ねっとりとして、いかにもカロリーがありそうという奴。
口の中がべっとりしたので水で流し込みました。

島を出てからはすぐにハイウェイに入ります。
およそ3km先まで行って引き返してきます。このあたりでは陽も出 てきました。
先ほども書いたように風はまったくありませんから、体感温度はい やが上にも上昇しています。
ジョギング・パンツの裾から汗が滴り落ちています。 

それにハイウェイは単調です。この単調さは、あのホノルルマラソ ンの長いハイウェイと似ています。 
エイドごとにスポーツ・ドリンクを飲み、頭から水をかけました。

  *

この大会で仮装しているランナーはほとんどいません。
ダースベイダーもスパイダーマンもいませんでした。この暑さでは 着ぐるみなど自殺行為なのでしょう。
ハーフ・マラソンにいないぐらいですから、きっとフル・マラソンでも 仮装ランナーはいなかったことでしょう。

18kmあたりでハイウェイを降りると、もうマリーナ地区です。
向こうの方には有名なマリーナ・ベイ・サンズ(3つのビルの屋上に 船が載っているような形の超高層ホテルです)が見え始めていま す。
街中に戻ってきて、周りの風景を楽しみながら走れます。

そういえば、この大会では仮設トイレは少なかったです。
ハイウェイのコース上で1箇所見かけた他は気がつきませんでし た。
私はハーフ・マラソンの距離ではトイレに行くことはないので困りま せんでしたが、フル・マラソンのコースではどうだったのでしょう?
いつの日にか、フルを走る時があるかもしれません。気になりま す。

やがてシンガポール川にかけられたアンダーソン橋を渡ってシティ 地区へと戻ってきます。 
このあたりからは10kmコースのほとんど歩いているような人たちと 合流するので、大変な混雑ぶりです。
聖アンドリュース教会の尖塔が見え、旧最高裁判所の角を曲がる と、ゴールのシティ・ホール前でした。
全種目ともゴールは同じ場所なので、あたりは大混雑でした。

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2時間25分で戻ってきました。 
なんとも甘い目標でしたが、一応達成したということでよしとしまし た。
コース別にゴール・レーンが分けられていて、すぐに完走メダル、 小ぶりのタオル、ペットボトル入りのミネラル・ウォーターをもらい ました。
この大会の参加賞はタンクトップ・シャツだったのですが、フル・マ ラソンでは完走Tシャツももらえたようです。いいなあ。

ホノルル・マラソンやシドニー・マラソンなどでは、ゴール地点に各 ツワー会社がテントを張って冷たい飲みものや果物のサービスを してくれます。
しかし、この大会ではとてもそんな場所を確保する余裕はない状 態でした。
やれやれ疲れたぜいと、そこから2ブロックしか離れていないホテ ルへぶらぶらと戻りました。

ツワー・コンダクターの部屋のドアには大会参加者の一覧表がは ってあるとのことでした。
で、全員が無事なことを確認するために、完走してホテルへ戻って きたら自分の名前をチェックしてくださいとのことでした。なるほど、 ね。
行ってみると、私が一番乗りでした。

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体力は消耗しましたが、足はあまり使っていないので、ツワーの 残りの日は観光に精を出してきました。

シンガポールは、淡路島ぐらいの面積に多民族国家らしく、マレー 系、インド系、アラブ系、中国系などの街並みが混在しています。 
いろいろな宗派の寺院、洋風の建物など、水彩スケッチをしたくな る風景が多すぎて困るほどでした。 
のんびりマラソンとスケッチと、好い旅行でした。



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